Archive for the ‘耳の不調’ Category
耳のつまり感と鍼灸治療
現代医学の視点から耳のつまり感を鍼治療で改善するメカニズムを理解するには、神経学的および生理学的な側面を考慮する必要があります。
耳のつまり感は、通常、耳管や中耳の異常、鼓膜の炎症、および周囲の筋肉の緊張によって引き起こされます。これらの要因は、耳内の圧力バランスや音の伝達に影響を与え、不快な感覚を引き起こす可能性があります。
鍼治療は、経絡やツボに針を刺すことで、神経系および血液循環に影響を与える手法です。まず、針の刺激が局所の神経終末を刺激し、神経伝達物質の放出を促進します。これにより、痛みや緊張を和らげ、炎症反応を軽減する可能性があります。
鍼が皮膚や筋肉に刺激を与えることで、局所の血流が増加し、酸素や栄養の供給が向上します。これは組織修復や免疫応答の促進に寄与し、耳のつまり感に関与する炎症や組織の異常に対処するのに役立ちます。
さらに、鍼治療は中枢神経系にも影響を与えます。針の刺激は脳内でさまざまな神経経路を活性化させ、痛覚閾値の変化や自律神経の調整を引き起こすことが知られています。耳のつまり感はしばしばストレスや不安と関連しており、鍼治療がこれらの要因に対処し、症状を軽減する可能性があります。
しかし、重要なのは鍼治療があくまで補完療法であるという点です。耳のつまり感の原因が感染症や構造的な異常である場合、現代医学の検査や治療が必要です。鍼治療は医療専門家の指導のもと、従来の治療法と組み合わせて行われるべきであり、症状の軽減や生活の質の向上に寄与できる一手段として考えられます。
めまいや立ちくらみは鍼灸治療で改善
めまいや立ちくらみはデスクワーク、長時間の運転などが原因で起きていることはご存じですか?めまいや立ちくらみは脳に血液が送りにくくなることによって起きていることがあります。
めまいとは
めまいとは、自分ないしないしは周囲のものが動いてないのに動いてるように感じる錯覚または異常感覚で、空間認識の破綻した状態です。
めまいの原因には前庭と中枢があります
めまいの原因には様々なものがあります。大きく分けると、末梢前庭性めまい・中枢前庭性めまい・非前庭性めまいがあります。
1.末梢前庭性めまい:蝸牛や三半規管を中心とする内耳の障害によって出現するものです。
2.中枢前庭性めまい:脳幹や小脳を中心とする中枢性の障害によって引き起こされます。
3.非前庭性めまい:視性、体性感覚、全身疾患、心因的なものによるめまいです。
めまいは回転性とふらつきで大別できます
めまいの症状としては、ぐるぐるする・ふわふわする・ぐらぐらする・意識が遠のくなど様々な感覚がありますが、これらは全て個人の感覚であり、これだけではめまいと診断することは難しいです。しかし大まかには判断できます。ぐるぐる回るめまいの多くは、末梢前庭性めまいで、ふらふらするやぐらぐらするめまいは中枢前庭性めまいと考えることができます。
・末梢前庭性めまい:内耳障害が問題で起きますが、人間には左右に内耳があり、片側が障害されると急激に左右の内耳間のバランスが崩れ、激しいぐるぐると回るめまいが起きると考えられています。
・中枢前庭性めまい:原因となる脳幹、小脳が身体の中心に存在する為、ふらふら・ぐらぐらと言った比較的落ち着いためまいとなる事が多いと考えられています。
鍼灸では脳底動脈循環不全のめまいが効果的
椎骨脳底動脈不全症は、一過性の脳虚血発作のひとつです。椎骨脳底動脈は、左右の椎骨動脈が頭部で一本となり、脳底動脈となります。椎骨脳底動脈は、脳幹や小脳に栄養を送る動脈なのでこの動脈の循環障害が起きるとめまいが現れます。脳底動脈の循環を悪くする要因が4つあります。
1.血液事態に問題があり、そのために循環が悪化するもの。これは、血液がドロドロの状態であり、高脂血症によって血液成分内の脂質が上昇した状態、脱水などによる血液の濃度状態などが考えられます。
2.血管事態に問題がある。脳底動脈の走行は、人によって非常に個人差があると言われておりますが、血管の蛇行や屈曲、狭窄など血管事態の問題が血液の循環を悪くさせます。
3.血管に対する圧迫が問題となる。椎骨動脈は頸椎内を走行するため、頸椎の変形などの骨の変化によって循環が悪化します。
4.筋肉が硬くなることが問題となる。首の筋肉が硬くなることによって、頸椎が前傾(ストレートネック)となり椎骨動脈の循環障害が起きめまいが現れます。
めまいに対しての鍼灸治療
鍼灸治療では、椎骨動脈の循環障害を良くしていき改善します。首の筋肉が硬くなることにより、頸椎が前傾(ストレートネック)となり椎骨動脈の循環が悪くなります。鍼灸治療は、硬くなっている筋肉に対して直接刺激ができるので、早く筋肉がほぐれ首の姿勢が改善され、血液の流れがよくなりめまいが改善されていきます。
千種区で鍼灸院をお探しなら名古屋市千種区覚王山の「ハリプラス鍼灸院」へ
<料金>
一般鍼灸治療3500円
特別鍼灸治療5500円 美容鍼3600円
住所:愛知県名古屋市千種区姫池通1-7 ラフォーレ姫池1階
電話番号:052-753-6666
メニエール病と鍼灸治療
メニエール病とは
耳の中に内リンパ水腫ができることによりめまい、難聴、耳鳴りの症状が現れることをメニエール病と言います。内リンパ水腫の原因として前庭水管・内リンパ嚢の形態や機能の異常説、自律神経系障害説、塩分・水分代謝障害説、ストレス説、アレルギー説などがありますが、なぜ内リンパ水腫になるかは分かってはおりません。
メニエール病の特徴
激しい回転性めまい・難聴・耳鳴りが3大症状とされています。特徴的なのは、出現と消失の経過です。ばらばらに出現されるのではなく、まず耳石器の障害としてふらふらした症状が始まり、その後まもなく半規管の障害として回転性めまいと難聴・耳鳴りが同時に出現します。持続時間は30分から数時間で回転性めまいと難聴・耳鳴りはほぼ同時に消失する特徴的な症状があります。
メニエール病の症状
1.回転性のめまい:自分自身か周りのもの、またはその両方がぐるぐると回転している感覚になる事を言います。めまいを伴うのと同時に吐き気や嘔吐の症状も現れてきます。
2.耳鳴り・難聴:メニエール病の発症した耳側の閉塞感や圧迫感を生じ、徐々に耳鳴りが起こります。初期のうちは、耳鳴りは低音性のものが多く、このときには難聴も低音部で起きています。めまいの発作を繰り返しているうちに難聴が進行し、全音域で聞こえが悪くなるのと、耳鳴りの種類も変わってきます。
3.吐き気や嘔吐:めまいが起きることにより自律神経の働きが悪くなり、吐き気や嘔吐の症状が出てきます。
利尿剤が有効とされている
症状改善として病院では利尿剤が有効とされて処方されます。利尿剤では体の水分を抜くことにより水腫が改善され症状が軽減されると言われております。鍼灸治療は耳周りの水の流れを良くし改善していきます。
鍼灸治療の効果
耳周りと頚肩部の鍼灸治療を行うことにより耳の水分代謝(血流)を良くしていき溜まっている水腫を改善していきます。耳に水腫をできにくくする為に全身の血液がうまく巡るように鍼灸治療を行わなければいけません。メニエール病のめまいは、自律神経を整えることで症状が緩和できるので、自律神経も整えていきます。東洋医学では、手足のツボを使うことにより腎臓の働きを良くしつつ全身の血液の巡りも良くなるように鍼灸治療を行います。
千種区で鍼灸院をお探しなら名古屋市千種区覚王山の「ハリプラス鍼灸院」へ
<料金>
一般鍼灸治療3500円
特別鍼灸治療5500円 美容鍼3600円
住所:愛知県名古屋市千種区姫池通1-7 ラフォーレ姫池1階
電話番号:052-753-6666
耳鳴りの9割に難聴!?
難聴と耳鳴りの関係性
耳鳴りで悩む人のうち、9割以上に難聴があるとされています。耳鳴りと難聴の間には、非常に密接な関係があります。難聴とは、人の話し声や物音が聞こえなくなった状態です。難聴の起こる原因は幅広くありますが、大きく分けると2つあります。
1.伝音性難聴→音の振動を伝える外耳・中耳に障害があって起こる。
伝音性難聴は音が上手く伝わらないために起こる難聴です。音の振動を伝える経路のどこかに障害が生じて起こります。たとえば、外耳道に耳垢が溜まり過ぎるとそれによって音の伝わりが悪くなり難聴が生じます。この時、溜まった耳垢によって耳鳴りが生じることもあります。また中耳炎などでも聞こえが悪くなると共に耳鳴りが生じることがあります。こうした伝音性難聴において生じる耳鳴り・難聴はその原因を突き止め、適切な治療をすれば聞こえが良くなり症状も改善されていきます。
伝音性難聴によって起こる耳鳴り・難聴は原因が明らかなものが多いと言えます。
2.感音性難聴→音を感じる内耳や聴神経、脳の異常などによって起こる。
感応性難聴は音をうまく感じれないために起こる難聴です。音を感じる内耳の蝸牛や聴神経などに問題が生じ聞こえが悪くなるのです。内耳などに問題があって聞こえが悪くなると多くの場合、耳鳴りも併せて生じます。この感音性難聴によって生じる耳鳴りや難聴が原因不明とされてきた耳鳴りや難聴に該当いたします。
加齢による難聴
代表的な感音性難聴の1つである老人性(加齢性)難聴について話していきます。
老人性難聴は年になるにつれて起こる難聴です。これは、音を電気信号に変換している蝸牛の加齢による変化が原因で起こります。蝸牛の有毛細胞は、生まれたときから徐々に減少し始めます。有毛細胞は再生しない細胞ですから歳を重ねるにつれてその数は少なくなります。また、蝸牛の神経や血管でも加齢による変化が起こります。このような蝸牛の様々な老化現象により、音が次第に聞こえにくくなっていきます。老人性難聴は、一般的には50代から始まると言われております。しかし個人差が大きく40代から始ますこともあります。遺伝的な要素や生活環境などによって始まる年齢は大きく変わっていきます。
難聴と鍼灸治療
原因不明で起きているものもありますが、大体は神経障害や循環障害で起きていることが多いと思っております。この2つの障害が原因であれば鍼灸治療は有効だと思います。鍼灸治療は神経障害や循環障害の障害がある部位に対して効果を現します。神経障害であれば、神経の働きを正しくする働きがあり、循環障害では血流の悪い所を良くする働きがあります。難聴はすぐには良くなることはありません!!!根気よく通っていただく必要があります。
鍼灸治療では耳の血流を良くしていくように行っていきます。そのためには首や肩といった場所も関係してくるのでそこの緊張度合いも診て耳に関係するツボを刺激しながら症状を改善させていきます。
千種区で鍼灸院をお探しなら名古屋市千種区覚王山の「ハリプラス鍼灸院」へ
<料金>
一般鍼灸治療3500円
特別鍼灸治療5500円 美容鍼3600円
住所:愛知県名古屋市千種区姫池通1-7 ラフォーレ姫池1階
電話番号:052-753-6666
耳鳴りと鍼灸治療
耳で音を聞いていない・・・?
まずは、私たちが音を聞く仕組みについてお話させて頂きます。
耳は「外耳」「中耳」「内耳」の3つに分かれます。
外耳は音を集め中耳に伝えます→中耳は音を増幅し振動に変換し内耳に伝えます→内耳は音の振動を電気信号に変換し脳へ伝えます→脳は電気信号を受けて音として認識する
脳の興奮により耳鳴りが起こる!!
加齢によって、高音域の有毛細胞が損傷すると、中耳から伝わってきた音のうち高音域の音の振動を電気信号へ変換しにくくなります。このため、中音域や低音域の音は従来通り電気信号に変換されて脳に送られますが、高音域の音信号は脳にあまり送られなくなります。この時、問題なのが私たちの脳が非常に優秀な機能を持っているという事です。脳は高音域の電気信号が十分に送られてこないのを感知すると、その音域をよりよく聞こうと働きます。つまり高音域の電気信号が弱くなっている分を補おうとして、脳の活性が高まりその音域の電気信号をより強くしようと働くのです。これが脳の興奮なのです。こうして高音域の信号が増幅され強調されるようになった結果、聞こえるのが耳鳴りです。分かりやすく説明すると不足している音域を補うために脳が過度に頑張った結果、耳鳴りが生じるのです。
耳鳴りのメカニズム
①難聴(老人性難聴など)により電気信号が脳に届きにくくなる
↓
②脳が電気信号の不足を感知する
↓
③脳が不足部分を補おうとして活性を高め電気信号を増幅する
↓
④耳鳴りが発生
耳鳴りは健康な人でも持っています。
耳鳴りは、強弱の違いがありますが誰でも持っています。人によっても違いますが真夜中の静かな場所で耳鳴りを感じる人もいます。特に無響室は年齢に関係なくほとんどの人が耳鳴りを感じます。しかし、誰もが耳鳴りを持っていると言っても普段その音はとても小さな音です。通常では、そのような小さな耳鳴りは生活音などに紛れて聞こえません。
耳鳴りの改善をする為には・・・
耳鳴りの原因は分かりつつあるものの治療法はまだ確立されていません。だからと言って何もしない訳にはいきません。ハリプラスでは循環障害が原因で現れているのではないかと考えております。それは色々、調べた結果がそうだったからです。まずは軽めの運動や食生活を見直すことからはじめてください。運動は全身の血液の巡りを良くするために行い、食生活の見直しは使っている油を植物性油脂に変えたり、塩分軽減、乳製品を取ったりすることにより血管の状態が良くなり血液の巡りが良くなるからです。これをしたからと言ってすぐに良くなることはありません!!少しずつ変化していくので気づかず良くなっていきます。根気のいる事なので大変ですが良くなる為にはやらないといけないことです。
耳鳴り鍼灸治療
ハリプラスでは循環障害が原因で現れているのではないかと考えているので、耳周りの血液の巡りを良くしていく施術を行っていきます。耳鳴りが起きる理由は人それぞれ違いますがあるます。例えばストレスを感じやすい、姿勢が悪く耳の循環に関係する筋肉が硬くなっているなど様々です。それらは今までの経験上、身体の表面に現れてきます。表面に現れた場所を独自の触診で調べアプローチしていくことで改善させていきます。
千種区で鍼灸院をお探しなら名古屋市千種区覚王山の「ハリプラス鍼灸院」へ
<料金>
一般鍼灸治療3500円
特別鍼灸治療5500円 美容鍼3600円
住所:愛知県名古屋市千種区姫池通1-7 ラフォーレ姫池1階
電話番号:052-753-6666