Archive for the ‘肩の不調’ Category

肩こりと鍼治療の効果と持続性

2024-01-12

肩こりの症状は、現代社会で広く見られる健康問題であり、その治療法の一つとして鍼灸治療が注目されています。鍼灸治療が肩こりに与える効果とその持続性について詳しく説明します。

**効果について:**
鍼灸治療が肩こりに対して有効な理由は、東洋医学の観点からのアプローチとその治療手法にあります。まず、鍼灸は経絡と呼ばれるエネルギーの流れる経路にアプローチし、ツボに刺激を加えることで身体全体のエネルギーの流れを調整します。肩こりは、エネルギーの滞りや不均衡が原因となることが多く、鍼灸治療によってこれらの問題を解消しやすくなります。

鍼灸治療が肩こりにもたらす具体的な効果には、以下の点が挙げられます:

1. **筋肉の緊張緩和:** 鍼灸による刺激が、肩周りの緊張した筋肉を緩和させます。特に、特定のツボに針を刺すことで、筋肉の緊張がほぐれ、肩こりの症状が改善されることがあります。

2. **血液循環の促進:** 鍼灸治療は局所的な血液循環を促進する効果があります。これにより、酸素や栄養素が筋肉に適切に供給され、炎症やこりの軽減に寄与します。

3. **神経の調整:** 鍼灸は神経系にも影響を与え、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。これにより、身体の緊張状態が緩和され、肩こりが緩和される可能性があります。

**持続性について:**
鍼灸治療の持続性は個人差がありますが、一般的には以下の点が考慮されます:

1. **症状の重症度:** 症状が軽い場合、鍼灸治療の影響が比較的長期間にわたって続く可能性が高まります。しかし、重症な場合は定期的な治療が必要なことがあります。

2. **治療頻度:** 鍼灸治療の持続性は、治療の頻度にも依存します。定期的に受けることで、効果が蓄積され、持続性が向上することが期待されます。

3. **生活習慣の改善:** 治療だけでなく、生活習慣の改善やストレッチ、運動なども継続することが大切です。これにより、鍼灸治療の持続的な効果がサポートされます。

総じて、鍼灸治療は肩こりに対して多面的かつ総合的なアプローチを提供し、その効果が持続するためには個々の状態やライフスタイルに合わせたケアが必要です。

五十肩でお悩みの方は鍼治療へ

2023-08-18

1.可動域制限の見方: 五十肩の治療において、可動域制限は重要な評価指標です。患者に肩を前後に動かす屈曲・伸展、内側に動かす内転・外側に動かす外転、そして肩を回す回旋の動作を行ってもらい、動きの制限や痛みがあるかどうかを確認します。これにより、どの方向に問題があるかを特定し、治療の方針を調整します。

2.経穴の治療: 鍼灸治療では、経穴と呼ばれるエネルギーに位置する特定のポイントを刺激します。五十肩の場合、肩の痛みやこわばりに関連する経穴を選定して刺激することが行われます。経穴の刺激によってエネルギーの流れが調整され、痛みの軽減やリラクゼーションの促進が期待されます。

3.肩関節を構成する筋肉へのアプローチ: 肩関節の周囲には複数の筋肉が関与しています。鍼灸治療では、特定の筋肉に鍼を刺すことで筋肉の緊張をほぐし、肩の可動域や痛みの改善を図ります。肩甲骨周囲の筋肉や上腕二頭筋、三角筋などがアプローチの対象です。

4.炎症を抑える鍼治療: 五十肩の痛みや腫れに関与する炎症を抑えるため、鍼灸治療が行われることもあります。特定の鍼灸ポイントを刺激することで、炎症を緩和し、痛みの軽減を図る効果が期待されます。

5.自宅でできるリハビリ: 自宅でのリハビリテーションは、治療の効果を持続させるために重要です。肩の可動域を保つために、屈曲・伸展、内転・外転、回旋の動作を継続的に行います。また、ストレッチや軽い筋力トレーニングを組み合わせて行うことで、肩の筋肉のバランスを整え、機能を改善させることができます。

 

治療計画やリハビリ内容は、専門の鍼灸師や医師と協力してカスタマイズされるべきです。個々の状態に合わせた適切なケアを受けることが、五十肩の症状の改善につながります。

肩こりと鍼灸治療

2021-03-20

肩が痛い、なんとなく重い感じがする…、なんとなく肩が張っている感じがする…など、さまざまな症状がある肩こり。国民生活基礎調査(2019年)によると、女性の有訴者率(病気やけが等で自覚症状のある者の割合)は、肩こりが第1位です。男性では、腰痛に次いで肩こりが第2位です。つらい症状で慢性的に悩んでいる方が多いのではないでしょうか?

 

主な原因は、血行障害?!

血行障害を引き起こす原因はさまざまです。

①筋肉疲労

・長時間にわたる不自然な姿勢(デスクワーク、スマホ、ショルダーバッグなど)

人間の頭の重量は、体重の約5㎏(体重の約10%)もあります。同じ姿勢を続けていると、僧帽筋、肩甲挙筋、大菱形筋、小菱形筋、棘上筋、脊柱起立筋、後頭下筋群などに負担がかかります。疲労した筋肉は硬くなり血管を圧迫します。また、疲労して炎症を起こした筋肉は、痛みの原因物質となるプロスタグランジンを発生するので不快感もともないます。

・過度な運動

過度な運動により、筋肉が緊張、炎症、収縮と弛緩のアンバランスなどにより、筋肉は硬くなり、血管を圧迫して血流が低下する。

・不良姿勢(猫背、前かがみ、なで肩など)

猫背と前かがみは、頭が前に突出した姿勢なので、首の後ろの筋肉に大きな負担がかかります。なで肩は、筋力が弱く、肩甲骨が下がりやすくなり、肩甲骨周りの筋肉が引っ張られるため、負担がかかります。

②自律神経の不調

・ストレス

ストレスを受けると交感神経が優位な状態になり、血管が収縮して血流が低下する。

・更年期、月経期

更年期と月経期は、エストロゲンホルモン(卵胞ホルモン)が急激に減少します。エストロゲンの減少により、自律神経のバランスが乱れて血液循環が悪くなる。

③神経障害

・硬直した筋肉による血管、末梢神経の圧迫により、血流が低下する。

④その他

・エアコンの冷え

冷房で体が冷えると、身体が縮まるように力が入り、筋肉の緊張が続き、血流が低下する。また、必要以上に体温が下がらないように血管を収縮させ、血流が低下する。

・胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは、首と胸の間にある胸郭出口で神経や血管が筋肉や骨で圧迫されて、肩こりや、肩から指先にかけてしびれや痛み、握力低下などを自覚する状態です。

・内臓の異常

内臓疲労や内臓疾患など内臓の異常が原因の肩こりもあります。「内臓体制反射」により、内臓で起こった異常が筋肉の緊張が起こります。緊張持続により、硬くなった筋肉が血管を圧迫して、血流の低下がおこります。

心筋梗塞、狭心症などが原因の肩こりもあります。心配な方は、医療機関の受診をお勧めします。

 

鍼灸による治療と予防

症状が長引くと短期間で症状を改善することが難しくなることもあります。定期的に鍼灸治療を行うことにより、肩こりの改善と予防につなげることができます。もう少し肩こりについて知りたい方は、ハリプラスにお越しください。ストレッチなどご自宅でのセルフケアもご説明させていただきます。

 

 

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五十肩と肩こりの鍼灸治療

2019-12-12

突然、肩が上がらなくなることを五十肩と言います。五十肩の症状は動かなくなると分かっているのですが原因不明な病気のひとつです。原因不明な五十肩ですが、今から鍼灸治療がとても有効的な治療という事を説明していきます。

五十肩(肩関節周囲炎)とは

五十肩は40~50歳代の人に多くみられる、肩関節の痛みと関節運動制限を訴える症状のことを言います。五十肩は関節に明らかな外傷がない為、原因不明な症状と言われております。昔の話になりますが、五十肩は江戸時代からいわれており、江戸時代に「俚言集覧」という俗語が集大成された書物に記載されています。そこには、「凡、人五十歳ばかりの時、手腕関節痛む事あり、程過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕ともいう. また、長命病という」と記載されておりました。昔は長生きした人たちの病気でしたが、今は違います。

 

五十肩の経過

1.急性期

発症初期の急性期は痛みが主ですが、始まりは明らかな原因はなく、肩の違和感や肩こりを認めることが多いです。肩に違和感を覚えても自分で動かして治そうとし、肩に負担をかけて徐々に痛みが強くなることがあります。違和感や痛みが徐々に強くなってくると肩関節の運動制限や夜間痛などが現れてきます。急性期の痛みは2~9カ月続くことがありますが、早期に治療すれば痛みの軽減が早く治まります。

2.慢性期

慢性期では肩関節の炎症が強いため、炎症反応を軽減するために肩周りの筋肉が拘縮(硬くなる)し関節の可動域制限を起こします。この時、ご自身でも炎症を軽減するために肩関節の動作の制限を行ってください。慢性期では、まだ夜間痛がありますが、夜間痛の痛みを感じにくくなってきたと感じましたら軽く肩周りのストレッチを行ってください。(やり過ぎると炎症が酷くなるので注意してください)慢性期の痛みは3~12カ月またはそれ以上続くと言われております。

3.緩解期

緩解期は肩関節の可動域が改善されてきて動けるようにはなりますが、挙上などの動作痛はまだあります。この時期は肩関節の拘縮(硬い)を改善する為に痛みが出ないよう運動療法(ストレッチ、筋トレなど)を積極的に行わないといけないです。

 

五十肩の予防

五十肩は原因不明の疾患であるため、慢性的な肩への負担を減らして行かなければなりません。肩こりは五十肩へのサインとも言われています。肩こりは首や肩周辺の筋肉が緊張し、血流が悪くなった結果痛みを生じます。慢性的な肩コリがある方は、定期的に鍼灸治療を行うと五十肩になりにくいです。

〇肩こりの三大要素

1.運動不足:全身の筋肉が硬くなりやすくなる。

2.姿勢の悪さ:悪い姿勢によって同じ筋肉にばかり負担がかかる(デスクワークなど)。

3.ストレス:ストレスは身体を緊張させ、血流を低下させる。

 

鍼灸治療

五十肩や肩こりは筋肉が硬くなったり、炎症することにより起こります。当院の鍼灸治療では、硬くなった筋肉を柔らかくしていき炎症を抑えることにより改善させていきます。

 

 

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